雪の話

子供の時に住んでいたところは、11月半ばからチラチラ雪が降り始めて、11月の終わりには根雪になります。根雪は、春まで積もったままの雪のことです。根雪になると、春迄黒い土を見ることはありません。雪が溶けるのは、4月中旬です。春休みが終わって、新学期が始まっても雪が残っている感じでした。

家の屋根に雪が積もると、家が雪で押しつぶされてしまうので、雪下ろしが必要です。屋根から降ろされた雪と元々積もった雪で、家の窓は一階部分がほぼ雪で埋まり、屋根ちかくなってようやく外が見えるくらいです。窓の外が一面雪って今思うととんでもないと思えます。なので冬は家の中がいつも暗かったです。

雪は雨と違って降る時に音がしません。しんしんと雪が降るって言いますが、本当にシーンとしています。雪が音を吸収してしまう感じでした。でも、意外と雪が降る所の方が温かく感じます。かまくらの中のいる感じだからでしょうか。

温暖化のせいか、今はそれほどは積もらなくなっているようです。