年賀状の話

来年の干支はうさぎですね。年賀状の印刷は我が家のパソコンで行なっています。年賀状印刷用の雑誌を本屋さんで購入して選びます。毎年、父母の分も印刷していたのですが、高齢になり年賀状を書く相手が減ったのでもう印刷しなくていいよと言われてしまいました。

子供達も、今時は年賀状を書くことが無いようで、ほんの数枚しか用意していません。

私も主人も職場関係の年賀状が多いですが、それも少しづつ減ってきていますね。後は、学生時代の友人や親戚でしょうか。

それでも、子供たちが学生だったときは、送りたい人が何人かいて、子供それぞれに年賀状の図案を選んでもらいましたが、それぞれの性格が出て面白かったです。えっ、これで本当にいいの?と言うような図案を選んでました。可愛いとか綺麗とかではないんですよね。

父に届く年賀状の中に、とても凝った年賀状を毎年送ってくださる人がいて、子供ごごろに今年はどんなのかしらとワクワクして、みていた記憶があります。封筒で送られてきて、迎春の字が赤い紙に描かれた、本物の竹ひごと糸で作られたミニチュアの凧がはがきに貼ってあったりするのです。みているだけで楽しくなるような年賀状でした。

今年も新年に、楽しくなるような、年賀状が出せると良いなと思います。

 

一雨ごとに寒くなります

朝起きて寒くてすぐに靴下を履きたくなる日が、もうそこまで来ましたね。それでも日中は、お日様が出ていれば、窓越しでも温かく感じます。お日様が当たると当たらないでは、雲泥の差です。学生時代を過ごした松本の下宿では、部屋に日が当たらず、日中も暗くて晴れている日は外にいたほうが暖かかったです。よく6年間もいられたものだと今更ながら、自分を誉めてあげたいです。

下宿のおじさんが、一雨ごとに寒くなると話していました。でも、少しずつだからだんだん慣れるよと言っていました。それでも、朝起きた時に、部屋の中のコップの水が凍っていた時は、やっぱり慣れたりしない!と思いました。

北からの湿った空気が北アルプスの山々にぶつかって雪を降らすので、松本は雪がほとんど降りませんでした。その為関西と同じで、冬は晴れ間が多くなります。でも山が近いので、冷たい北風に乗って、晴れているのに山に降った雪がちらちらと風で運ばれてきます。風花と言いました。つまり、気温が氷点下なので雪が溶けないで飛んでくるのです。晴れているのに寒いので、なんだか裏切られた気分になったものです。雪が降っている方が暖かく感じました。

私がバイトで家庭教師をしていたお宅のお母さんが、冬至が過ぎると気温は寒いけれど、日が長くなるせいか暖かく感じるようになると話されていました。毎年その事を思い出しますが、1月も2月もまだまだ寒いと思ってしまいます。

高原花豆を煮ています

紫花豆とも言うようです。私の煮方は、最初に味付けの分量のお砂糖と塩をぐらぐらと煮ているお鍋に、洗った豆をどさっと入れて、鍋の大きさに丸く切ったクッキングペーパーで、空気に触れないようにして、火を消してそのまま放置します。すると、外側の皮が大きくなるので、次の日にゆっくりと柔らかくなるまで煮込みます。最初に皮が広がっているせいか、割れないでしっかりと味も染み込んで美味しく出来上がります。一つの豆が大きいので、時間がかかるけれど、お弁当のおかずにぴったりです。

ただ、普通のスーパーではあまり売っていないので、最近は成城石井まで行って購入しています。

他の豆もこの方法で煮てしまいます。小豆に金時豆に、白豆、黒豆が多いです。

煮豆は煮ている時間が長いので、夏に作る気にはなれません。やっぱり寒くなると作りたくなる料理ですよね。

子供が小さい時、学童で餅つき大会があり、小豆を煮てきましょうと言う話になり、学童の先生が、今はエアコンになったけど昔はストーブの火にかけておくだけで簡単にできたものですけどね、と話していらしたのが印象的でした。料理はガスコンロと決まっている時代に、そんなこともあったなあと思うのは、当時でももしかして私だけだったでしょうか。ごく小さい時の思い出ですけどね。ファンヒーターでは料理できなくなりましたからね。

アサリのお味噌汁

今日はおでんの残りとネギトロ丼とアサリのお味噌汁の夕食です。アサリのお味噌汁を作りながら、以前の失敗を思い出しました。3人娘のうち、1番姉のお食い初めの日に、主人と私の両方の両親も一緒にお祝いをするのに、我が家でお昼を用意することにしました。女の子なので、蛤のお吸い物を作ることにしましたが、初めてのことで、蛤を熱いお鍋に投入してしまったのです。蛤はアサリと違って水から煮ないと、貝の殻が開かないんです。知ってましたか?大失敗でした。アサリは水から茹でても、沸騰したところに入れても、開いてくれるのよねと思いながら、今日の夕食を作っていました。

祖父は、よくお味噌汁は体にいいんだぞと話していました。雪の中に閉じ込められた旅人が、味噌を舐めてそれだけで何日も過ごして助かったと言う話をしてくれたものです。

そういえば、お味噌汁って、私が生まれた所では、おつゆって言ってました。出身地によって呼び名が変わるんですよね。結婚したら、おつゆって呼ばなくなったので、子供たちには伝わらないですね。

父は、おつゆのおかわりをよくするのですが、我が家は、おかわりする人がいないので、人数ぴったりに作る癖が出来てしまいました。お椀によそって、ちょうどお味噌汁がなくなると、やったね!と一人で自分を褒めてます。

お風呂の話 パート3

父方の祖父母も鉱山に住んでいましたが、退職して街中に家を作って住んでいました。父は5男1女の3番目だったのですが、お正月には祖父母の家に従兄弟たちが集まるので、全員が揃うと大人数となりました。

お正月の遊びというと、百人一首が定番で、祖母に読み手になってもらいみんなで遊んだものです。

祖父母に家には、五右衛門風呂がありました。大人一人が悠々と浸かれるぐらいの直径90cm以上ある金属でできた釜の周りを、セメントで固めてあり、下の部分は薪で火を焚けるように囲ってあります。いい温度になると、釜の中に木の丸い板を沈めてお風呂に入ります。釜の部分は暑いので触らないように注意して入らなくてはなりません。小さい頃、母とお風呂の周りを触らないようにドキドキしながらお風呂に入ったものです。釜でできたお風呂の事を、江戸時代の大盗賊の石川五右衛門が釜茹での刑にされたことから、五右衛門風呂と言うようですが、小さい時の楽しい思い出です。

スーパー銭湯で五右衛門風呂がありましたが、掛け流しのお湯が釜の中に入る仕組みのものでした。ちゃんと薪で焚いた五右衛門風呂に入った人は滅多にいないかなと、今ではちょっと得意に思ったりしています。

晩秋の行楽日和

車のナビが、今日の天気を晩秋の行楽日和と言っていました。雲一つないい天気でした。行楽したい気持ちを、グッとこらえて、カーテンを洗って干しました。いい感じに乾きました。11月になると、気分は大掃除をしなくちゃモードに入ります。

土日に少しずつやっていくと、年末に必死にならなくても済むからと毎年考え、今度の週末はここを掃除するといいなと、考えてはいますが、行動が伴わず結局年末に急いてやって、これくらいにしておきましょってなってしまうんですよね。

大掃除って、押し入れや棚のものを全部出して、中を掃除してから、不要なものを捨てて、また整理して入れるということなんだなあと、最近気がつきました。後は、普段掃除できないところを掃除するんですよね。台所だけでも終わらせていると、楽なんです。でもこの台所がまた、いっぱい棚があるんです。少しずつやっていきましょ。

掃除って、思いついちゃうと、やらなきゃいけないことがいっぱい出てきますよね。テレビのドラマに出てくるような、何にもない居間とかテーブル周りとか憧れです。

仕事の関係で、週2回は掃除機をかけて掃除します。

母が、結婚する前は家の掃除を朝と夕方と1日2回していたと言ってました。ほうきではくだけではすぐゴミが出てくるからだったそうです。でも、掃除機を使うようになってそんなに汚れなくなったから、1日1回にしたのだそうです。

結婚したての頃、一緒に働いていたベテランの方が、玄関とトイレだけ綺麗にしていればいいのよと言ってました。お客様が来ても見られるのは玄関まで、最悪トイレまでだからという事だそうです。

雪道を歩く話

私の育った鉱山の町では、冬は雪がたくさん積もりました。毎朝目が覚めると、真っ白に雪が積っている日が何日もあります。一晩で30〜40cm積もることもあります。家から学校まで、子供の足で約1時間。最初に新雪の道を通って行くのは、鉱山の坑道口がある所まで歩いて行く大人の男の人たちでした。その人たちが遺した足跡を注意深くなぞって歩きます。子供の足は、大人の足より歩幅も足の長さも短くて、1足ごとにジャンプしているようなかんじになります。その足跡を外れると、長靴の隙間に雪が入ってくる頻度が上がり、学校に着くまでに靴下が濡れてしまうこともあります。それを防ぐために、足抜きという、20〜30cmの長さで足が入るくらいの筒状にしたきれを上と下にゴムで縮めたものを、長靴とズボンの隙間がうまるように履いていましたが、新雪の中に入ると、その足抜きが雪で長靴から外れてしまい、雪が長靴の中に入ってしまうのです。当時は、子供ながらに、足跡をつけたおじさんたちの脚がもう少し短かったら嬉しいんですがね、と思ってたかもしれません。

それは、毎朝ブルドーザーが来て雪道の雪を掻いてくれるようになるまで続きました。ちょうど私が小学年の高学年位なった頃だと思います。ブルドーザーが通ってくれていると、キャタピラーの後は雪がならされていて、歩きやすかったです。でもブルドーザーの雪掻きの部分、つまり、キャタピラーキャタピラーの間はツルツルになってしまっているので、気をつけて歩かないと滑って転ぶことが多く、ヘタをすると頭を打ったりして危険でした。